~忙しいならキチンと収納!~

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合理的に片付けられているのはキッチンだけではなく、その他B&Bのお部屋に使う掃除道具やタオル、バスローブ、お茶セットやその他備品の一つ一つにもジュリエットの工夫が施されている。
「ユキ、ここを見てみて!」とジュリエットが自慢げに開けた一つの扉があった。その扉はボイラー室。
イギリスの家には必ずと言っていいほど、どこかにボイラー室というものがある。言葉の通り、水をタンクにため、それをお湯に温めるボイラーの部屋だ。このタンクに溜められた湯がなくなれば、また水が溜められ再沸される仕組みだ。だから誰かひとりがタンク内の湯を使いきってしまえば、次の人は水を浴びることになる。Lowe Farmやその他B&Bではそれでは困るので、いつでも温かいシャワーを浴びられるようになっているが、このボイラー室の活用法が素晴らしい。見てみると客室に必要なものが一通りすべてそろっている。
天気の悪いイギリスで洗濯物を外で乾かすのは至難の業、なおかつLowe Farmのように個人経営で小規模のB&Bの場合、プロの業者に洗濯を頼むのはコストがかかりすぎる。ましてや洗濯乾燥機を使うには電気代がかかりすぎる。そこでジュリエットが納屋を改造した時にクライブに注文したのが、ボイラー室をそのままタオルやシーツなどがしまえる収納スペースにしてもらうことだった。彼女は洗ったシーツやタオル類は外の別の納屋で干すのだが、雨が続くとなかなか乾かない。そこで半乾きの状態でボイラー室にいれておけば何時間もすれば、ふっくら太陽の下で干したように心地いいものになる。いわば大型の乾燥機だ。バスローブもここに入れて、お客さんがくる直前にお部屋に入れれば、ふわふわのバスローブを着てもらえるし、かなりの収納スペースがあるのでそこに掃除道具や備品類を常備しておけば、掃除と補充が一回で済ますことができる。乾燥機などの無駄なエネルギーを使うことなく、一人ですべてをやらなければいけない超多忙な彼女から生まれたアイデアだった。広い納屋と母屋を行き来する移動の時間をできるだけ短縮し、合理的かつ機能的に隅々まで彼女のアイデアが生きていた。
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by yukitosun | 2011-11-11 14:11