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ジュリエットの異変

隣の農家へ嫁いだジュリエットだったが、双子の世話や親の介護など何かと苦労が絶えなかったが、当時では珍しく町へ働きに行っていたためそれが何かといいリフレッシュになっていた。
農家に嫁いだ嫁が農家を手伝わないで外へ働きに行くなど当時ではまわりの目も厳しかったが、今から振り返るとその時の経験がすべてにおいて生きているとジュリエットはいう。
当時、銀行の窓口での仕事をしていたジュリエット、ある日突然原因不明の発作に見舞われる。ひどい咳と体中にでる湿疹、ひどいときには呼吸困難になることもあった。彼女の病院通いが始まり、これでは仕事と育児を両立することは無理と考え、なくなく仕事を辞めざるをえなくなった。
そしてある友人の勧めで出会った医者にアレルギーが原因ではないかと告げられ、検査をしてみると牛乳・チーズなどの乳製品、小麦粉、砂糖などのアレルギーを発症していたことが分かった。特に牛乳は幼少期、農場で自分で飼っていた牛からとれたミルクを飲んでいたのが現代になりスーパーで売っている牛乳を飲み始めたことが原因らしいということがわかった。そして砂糖も精製されている白砂糖はNGで、グラニュー糖などのブラウンシュガーや天然糖ならあまり問題がないということだった。
そして彼女の徹底的な食事改善療法がはじまった。大好きだった食パンを止め、ライ麦パンに改め、プディングを作るときは白砂糖の代わりにブラウンシュガーを使うようにした。牛乳も一切取らず、その代わりにソヤミルク、いわゆる豆乳に変えた。大好きだったヨーグルトも牛乳不使用の豆乳ヨーグルトへ変え、アレルギー発作も徐々に改善していった。
イギリスはオーガニック食品やアレルギー対策の食品が多く、スーパーでも簡単に手に入りやすい。双子を世話し、家族とは別の食事を作らねばならなかった苦労は想像以上のものがあると思うが、ジュリエットは当時を振り返ってこう言った。「When one door closes, another door opens」
by yukitosun | 2011-08-30 13:21