Farm Stayとは?

Farm Stayとは、その名の通りイギリスのカントリーサイドにある農家に泊まることだ。日本でいう農家民宿のことである。日本の農家民宿と違うところはイギリスでは基本的に夕食を出さず、Farm Stay B&B(Bed&Breakfastの略)といって寝床と朝食を提供するところだ。
このFarm Stay、イギリスでは非常に人気があり、若者からお年寄りまで幅広く定着している。
Farm Stay UKという1983年にイギリスでファームツーリズムを奨励する目的で設立された団体もあり、多くの情報提供をフリー冊子やインターネットなどから発信している。また、3つ星など格付けランキングを行う団体もあるので、客はその星数を基準に泊まるFarm Stayを選ぶことができる。この公平な格付けによって都市にある大型ホテルに引けをとらない、もしくはそれ以上の農家民宿が多く存在する。Farm Stay B&Bの中でももちろん当たり外れもあるのも事実なのでそこは注意したいところだが、この星付け制度があるおかげで目安をつけることができる。またそれにより客側の宿に対しての信頼感が芽生え、価値を見出す。そしてFarm Stay B&B側はより多くの星を獲得するためにマンネリ化することなくB&B業に切磋琢磨し、景観を綺麗に保つことができるという双方にとって素晴らしいシステムである。
ソールズベリー大聖堂で有名な町ソールズベリーでこんな例がある。格付けを行った当初、農家民宿だけでなく町の中心部にあるB&Bがほとんど1つ星か2つ星という宿が多く、オーナーの意識もあまり高くなかった。それがある一軒のB&Bが3つ星を取り、他のB&Bよりも高い値段で集客を呼びかけたところ、満員御礼の大成功を収めたのだった。客にとってもちょっと高い金額を払っても、質の高いところに泊まりたいというは当然の心理であろう。
すると、それを聞きつけた他のB&BやFarm Stay B&Bのオーナーの競争意識に火が付いた。その3年後、ソールズベリーにある約200のB&Bが3つ星を獲得してこの格付け団体を驚かせたのだった。そしてB&Bの質が上がったことでソールズベリーの町そのものが活性化し観光名所として長年にわたり不動の人気を誇っている。
イギリスはロンドンやその他地方都市からカントリーサイドへ週末や休暇を利用して訪れる人が国民の約8割いると言われている。その中でも農村に泊まるFarm Stayがとても人気だ。ウォーキングや小さな村でのショップめぐりが大好きなイギリス人が多いこともこのFarm Stayの普及を後押ししている。
週末を利用して、田舎を旅し、農家に泊まり、その地域にあるパブやレストランで夕食を取る。この流れこそがイギリスのカントリーサイドが廃れることなく豊かである理由でもあるのだ。

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by yukitosun | 2011-11-04 23:02 | イギリス Farm Stayのすすめ