イギリスはFarmがアツイ!

はじめてイギリスに降り立った夏、ロンドンから列車にのり車窓から眺める景色に心奪われた。なだらかに広がる田園風景と羊たち。よく目を凝らすとウサギやきつねまで見えてくる。この風景を観察してみると自然に調和した国作りになっていることに驚いた。まず、電柱が気にならない。日本でもまだたまに見かける昔ながらの木でできた電柱だ。そして電線は緑色。だから私のように目がわるいとそれが木のようにも見えてくる。
私は中古のぽんこつフランス車で、滞在していた2年間イギリスの農村をいっぱいドライブした。ルーフインドウもついていたので窓を全開にして走る。オープンカー気取りだ。CDオーディオがないのでラジオをつけて走る。日本のように新車やピカピカの車ばかりが走る風景とは違って、比較的おんぼろの中古車が目立つイギリスでは、古い車でも違和感を感じさせない。小さいけれど2年間がんばって私を色々なところに連れて行ってくれた。家族や友人が日本から来てくれたときも重いスーツケースを乗っけられても、めげずに走ってくれた。寒くなったり雨の日は機嫌が悪いときもあったが、私の3度の引っ越しでパンパンに荷物を詰め込まれて300キロの道のりを乗り越えた思い出の愛車が懐かしい。
イギリスのカントリーサイドをドライブするとこれまた景観のすばらしさに見とれてしまう。まず、日本の様な無機質な真っ白のガードレールというものがほとんどない。もちろん都市中心部や高速道路には設置されているところもあるが、イギリスの農村を走っていてガードレールをみることはまずない。それの代わりをするのは垣根。低木をうまく利用したものもあれば、牛や羊などの家畜が逃げないように高く作られているものもある。防風林、防音対策としても使われているという背の高い木が道路沿いと牧場や農地の間に植えられている。信号もあまりない。イギリスはラウンドアバウトという円形状の交差点があり右優先で大縄跳びの要領でタイミングよく入り、出ていく。これに慣れるまではおっかなびっくりだったが、慣れてしまえば信号待ちのイライラがないのでとても効率的だ。特に私のような方向音痴には特にありがたく、迷ったらまたもう一周すればいいから間違える心配もない。ただし、何度もまわっていいわけではなく、3回までとそこはしっかりと規制されているようなので、目もまわるし注意が必要。
次に看板もない。日本で運転するとそこら中に所狭しと並ぶ看板で頭が痛くなる。イギリスでは最低限の道路標識とお店や宿のセンスのいい看板、といっても日本のような黄色や赤や目立つ色ではなく、ひょっとすると気づかず通り過ぎてしまうほどで緑や茶色などの色で素材も木やアイアンなどが多い。街では看板があっても色の主張がない。そしてセンスのいいものが多く、それも遠目ではあまり気が付かないほど自然に溶け込んでいる。看板としての役割を果たしているのかは疑問だが、それでも彼らにとっては看板に代わりはない。
イギリスの観光と言えば、一にロンドン、二にコッツウォルズとだいたいのコースが決まっているが、こうやって自由気ままに田舎をドライブするとまた違ったイギリスが見えてくる。そしてそれは本来のイギリスの姿なのかもしれない。
私はイギリスを旅する醍醐味はロンドンでのショッピングも楽しいが、プラプラと田舎を歩き、お気に入りのカフェやアンティークショップを覗き、農村に泊まってのんびりと過ごすことにあると思う。

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by yukitosun | 2011-11-04 22:50 | イギリスは田舎が面白い